技術
低電圧交流荷電凝集ろ過法
清浄化の方法として「静置沈殿法」、「遠心分離法」、「単純フィルターろ過法」、「高圧静電浄油法」が知られていますが、当社では1980年に特許を取得した低電圧交流荷電凝集ろ過法による製品を市場に投入いたしました。
この製品は電力会社、自動車会社などに多数導入され、圧倒的な信頼を獲得しています。
低電圧交流荷電凝集のメカニズム
- 液中の不純物の表面には電気二重層(ゼーター電位)というものが存在しており、この電位によりお互いが反発し合い液中を浮遊している。
- 液体に交流の荷電を与えることにより、交流の周波数により不純物が振動を始める。
- 振動により不純物同士が接近したり離れたりする中で、お互いの+-が接近したときに引き合う。
- 時間の経過とともに接近した不純物が引き合い凝集してひとつの塊になる。
- 最終的には大小の不純物がお互いに凝集を行い、粗大化する。
荷電凝集ろ過の原理
上記のプロセスにより不純物を粗大化させることで通常はフィルターメッシュを通り抜けるサイズのものまで除去が可能となります。
低電圧交流荷電凝集ろ過法のメリット
- フィルターは一般的で安価なものが使用できるので維持費が低減できる。
- 低電圧の交流印加により、不純物を凝集させ、フィルターにより除去する。
- フィルター通過回数が多いほど清浄化が進む。
- 上記フィルターは同一のものが使用でき、交換回数も非常に少ない。
- 高電圧直流印加方法のような、潤滑油成分の変質、劣化は一切発生しない。